本日のテーマですが
高気密高断熱住宅は暑いのか?
結論から言うと
正解でもあり、間違いでもあります。
日射のことを考えず計画すると
かなり暑くなり
冷房費も増加します。
なぜ暑くなるのかは
シュミレーション画像を
見るわかります。
シュミレーションの条件として
方位が降れていない場合となります。
(真北0度の条件)
夏至6/22の場合
2階の軒の出が60㎝程度
出ているだけで13時過ぎでも
1階の窓には日差しが入りません。
2階に関しては
終日ほとんど日差しが入らない状態
窓からの日射熱を入れないと
高気密高断熱住宅だと
冷房への負担が少なくなり
小さいエアコンでも
快適に過ごすことが出来ます。
例えば家電量販店にLDKが18畳だと
相談すると、18畳用エアコンが必要と言われますが
このようなことが無くなり
条件にもよりますが
6畳用でも快適に過ごすことが
可能となります。
18畳用と6畳用のエアコン本体代
10万円以上の差額があり
仮に10年置きに交換しただけでも
30万円以上コストが削減できます。
消費電力も
6畳用と18畳用では
違ってきます。
他にも外壁の劣化要因として
影響の高い、紫外線や熱も
軽減できます。
快適性、耐久性、コスト面からみると
軒があることの重要性が
わかるかと思います。
職業柄、古い和風のお家に
訪問することがあります。
その多くは南面には大きな窓
屋根も軒が深い家を多く
昔の人は夏と冬の対策を
しっかりとされているなと
感心します。
冬は日射を取り入れることが
非常に重要です。
外気温が一桁でも
日差しが入ると
何とも言えない
心地の良い体感。
心地よさを感じたことのある方には
わかってもらえるかと思います。
私の場合
仲間の大工さんの
お仕事のお手伝い
(建て方工事)に
年間10回程度参加していますが
多くの工務店さんは
日当りを無視した間取りも多く
南面に水回りや収納を
配置したりする事例も
目の当たりにします。
物価高の影響もあり
窓は少ない数で小窓にすることで
断熱性を高める設計手法が多いので
明るさや冬場の暖房費に
大きな影響があるので
その部分にも注意が必要です。
■ 通常の軒の出で対策出来ない時期
軒の出が60~70㎝程度あっても
対応出来ない時期があります。
それが温暖化の残暑
来週から9月ですが
9/22春分の日の
シュミレーションになります。
軒の出があっても
2階の窓に
日差しが侵入し
1階の窓にも
庇を設けていますが
窓面積の半分以上から
残暑の日差しが侵入します。
17時以降も南面から
西日が入るため
軒や庇の出をより深くしたり
よしずや外付けブラインドや
アウターシェードが必要になります。

アウターシェード以外に
外付けブラインドや
よしずでの対策もあります。
個人的によしずは
雰囲気が好きなので
お勧めです。
ただ、夏に使用した後、
冬場に保管する場所が必要だったり
劣化した後の処分問題もあります。
あと、よしずの場合はひと工夫が必要です。
私はアウターシェードを使っています。
毎年その効果を体感しており
特に残暑対策としては
とても有効です。
■ 残暑時期の高気密高断熱住宅の実際の室温

少し前ですが
8/3の自邸の状況です。
エアコンの設定温度は25.5℃
外付けブラインドと軒の出で
日射遮蔽を行っています。
約40坪の総二階
エアコンの大きさは
14畳用を1台連続運転です。
家の性能として
断熱等級6(Ua値=0.44)
■ 気になる電気代
オール電化(冷蔵庫2台)
エアコン1台による全館空調
太陽光発電4kwによる自家消費あり
7月分請求(使用期間6/26~7/27)
411Kwh 税込11,859円
売電価格
税込6,498円
実質負担額は
5,361円となります。
固定価格買取制度(FIT)が適応される
10年間は電気代は
このような感じになっています。
■ 最後に
高気密高断熱住宅は
対策を間違えると
夏は暑く、夏冬の光熱費が
思ったより安くならないという
現実が待っています。
光熱費(電気代など)が安くなると
住宅ローンの支払いにも影響します。
35年元利均等方式で
金利を1.5%で計算すると
100万円の借入を増額すると
月々約3000円程度支払いが増加します。
物件の大きさによりますが
断熱等級6を
断熱等級6.5(Ua値=0.33)に
仕様を上げると
約100~120万円程度です。
あまり詳しいことは
書けませんが
弊社では
性能と価格と快適性のバランスを
考えた家づくりを推奨しています。
断熱等級7は本当に良いのか?
一番お得になる性能値は何か?
なるべく設備に頼らず
ランニングコストを少なくし
設備機器も汎用品を使い
将来の交換も安くする方法を
取り入れることが大切です。
タイトルと内容が少しずれましたが
今日はこの辺りで失礼します。
高性能な家づくりを
楽しくまじめに研究する!
ハウス工房ふくだ
東川 明広

