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執筆者の写真東川明広

ボード系断熱材のご紹介「キューワンボード」②


先日の続になります。


その前に

熱の移動には種類があります。

かなりざっくりですが

簡単に記載します。


伝導とは

触ると熱い、寒いなど

 使い捨てカイロなど


対流とは

気体、液体によって熱が移動すること。

 エアコンなど


放射(輻射)とは

遠赤外線などの熱線によって伝わる熱

 オイルヒーター 窓からの日差し


キューワンボードに

貼ってあるアルミは

輻射熱対策

断熱保護

防水性

という効果があります。


ちなみに熱の移動を100%とすると

伝導 5%

対流 20% 

放射(輻射) 75%

といわれています。


こうしてみると

輻射熱に効果がある遮熱材(アルミ)は

すごく効果があるように見えます。


じゃあ、アルミは絶対貼るべき!

と思いますが、

こんな実体験があります。


毎年夏は2,000円くらいで買える

クーラーBOXに氷を入れて

活動しています。


これがとても性能が悪く

建築現場で余った遮熱シートを

加工して、クーラーBOX入れると

氷がとても長持ちします。


遮熱シートすごい!と思いながら

10年くらい使っていました。


そのクーラーBOXが壊れたので

新しい物を買いました。


仲間の大工さんが

使っている物が

とても性能が良く、

1万円くらいする

釣具メーカー商品です。


内部に断熱材が入っており

えげつないくらい

保冷効果が長持ち!


辛抱せずにもっと早く

買うべきでした。


これに遮熱シートを入れると

もっと最強になるのでは…

わくわくして

試してみましたが

「よくわからん」が答えです。


クーラーBOXの性能がいいので

アルミの効果があるのか

全くわかりません。


2台並べて実験すると

良いのかもしれませんが

お金もかかるし…


つまり、断熱性能が高いと

効果があるかもしれませんが

大きな効果は見込めないのでは?

と思っています。


実際に温熱に詳しい方や

専門家は論文を読み解き


無断熱なら効果あり。

断熱抵抗値(R)が1.0以上あれば

断熱材が同じ効果を発揮するため

必要がないという見解。


この1.0の数値の断熱材は

38㎜厚のグラスウール相当


ちなみにアキレスさんや

遮熱材を否定している

わけではありません。


アキレスさんの

キューワンボードは

とても良い商品で

断熱材の劣化対策

防水性など

個人的に採用したいと

思っております。


ただ遮熱効果に関して

現時点での結論としては

「効果があるがよくわからん」


無断熱で空気層を

一定以上確保すれば

遮熱材は効果があるかと思います。


断熱併用だと効果が

あるかもしれませんが

金額に見合った効果があるのか?


それよりも断熱材を厚くしたり

窓の性能を上げることが

優先順位としては高いと思います。


決してキューワンボードを

否定しているのではなく

今後は採用していきたい商品ですし

耐久性の高い商品として

とてもおすすめしたいと思います。


リフォームやリノベでも

補助金対象商品で

耐震改修+外張り断熱の

特殊な工法もあります。


弊社では㈱JPSさんの

ミラフォームラムダ

良く採用しますが

今後は使い分けをしつつ

キューワンボードを推奨

していきたいと思っています。



ちなみにキューワンボードの

単価は意外とお手頃です。


防湿透水シート施工を

省略できることを考えると

大きなコストアップには

ならないかもしれません。


また、外張り断熱を一定以上

厚みを確保することで

結露計算も安全になります。


その辺りはメーカーさんと

協議し、検討しながら

今後は案件を

進めていければと思います。



高性能な家づくりを

楽しくまじめに研究する!


ハウス工房ふくだ 東川明広







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