予防は無駄になること自体がラッキー
- 東川明広
- 6月2日
- 読了時間: 3分
現在、浴室.断熱改装や
新築工事などが進行中です。


先日、建築関係の本を読んでいた
良い言葉が記載されていました。
「予防は無駄になること自体がラッキー」
この言葉で心が
軽くなりました。
というのが、
私は心配性で
施工管理中や
設計途中での納まり検討など
本当にこれがベストな選択かと
自問自答が多いです。
大工としても15年くらいは
現場に携わっていますが
教わったことでも
正しいものもあれば
間違っていた
教えも当然あります。
当時はこれが正しいと
信じて施工していました。
※特別大きな過ちは
ありませんので
ご安心ください。
現在は独立して
工事を請け負う立場
当たり前ですが
何か問題があれば
全て私の責任です。
現在も日々勉強中ですが
耐震性や気密性
断熱性など
本当にどれが欠けても
いけないと思い、
すべてを重要視した
家づくりをすることに
努めています。
話は変わりますが
新築工事や
一定規模のリフォーム工事では
瑕疵保険という
民間の保険に加入します。
新築工事では
工事中に2回ほど
検査があります。
1回目は基礎工事の
配筋検査。
図面通りに
鉄筋が施工されているか
補強金の状態
「かぶり厚さ」
コンクリートと
鉄筋の隙間はきちんと
確保されているかなどの
確認をしてもらいます。
構造計算による
耐震等級3の場合
鉄筋量が大幅に増えます。
床下エアコンを採用する際は
特に鉄筋量が増加するため
検査員の方に
木造なのに
ここまで補強せんばとですか?
毎回質問されます。
上棟後の2回目の検査でも
水平構面の補強方法や
ホールダウン金物など
建物の補強工事に対しても
ここまで補強するとには
理由のあるとですか?など
断熱施工や気密施工も同じです。
上棟時に応援に来ていただいた
大工さんからも
今の※基準法では
ここまでせんばと?などなど。
※建築基準法はあくまでも
最低限の品質を
担保する法律です。
家が仕上ってしまえば
見えなくなる部分。
しかし、そこを
大切にしています。
工事期間中も
雨に濡れないように
天気を見ながら施工
防水が仕上っても
雨天があると
念のために小屋裏や
床下を一度点検
工事期間中の床下の換気や
水道設備工事が完了した時には
再度床下の点検
漏水はしてないか。
点検も地味に大変で
ことあるごとに
自分自身の心配解決のため
点検をしております。
人間は悪気が無くても
必ずミスをします。
私も同じようにミスします。
しかし、ミス許されないのが
家づくり。
リフォームも同じです。
些細なミスでも早期に発見し
そのままの状態で
工事を進めないことが
大切です。
定期点検では毎回
床下の漏水、
蟻道は無いか
小屋裏は雨漏りして
いないかなど
水まわりの改修工事でも
試運転後の
床下の漏水チェックで
床下に潜っています。
床下点検は狭くて暗いので
たまに寂しい気持ちになりますが
「予防が無駄になること自体がラッキー」
この言葉のおかげで
今後も頑張れそうです。
住宅購入者の方も
地震の少ない長崎県で
耐震等級3はやりすぎ
温暖地域の長崎県で
断熱等級7もやりすぎ
と思う方もいるかと思います。
建物も命にも危険のある家で
住み続けることのできない家
建物も命も守り、
住み続けることが出来る家
どちらが良いでしょうか。
物価だけで大変ですが
何が大切か。と私は思います。
高性能な家づくりを
楽しくまじめに研究する!
ハウス工房ふくだ
東川 明広
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