こんばんは。
更新が少し遅れましたが
土曜日の分のブログを
書きたいと思います。
床の断熱工法について
基礎断熱編です。
基礎断熱工法の種類は
大きく分けて
基礎外断熱 基礎内断熱
の2種類があります。
基礎外断熱
メリット
熱橋が少なく断熱効果が高い。
熱橋とは文字通り熱の橋。
基礎コンクリートの
外側を断熱材で包みこむので
外気に触れる部分が基本的に
無くなるため、外気の熱が
伝わる部分(橋)のことです。
床下が屋内の扱いになり
床が暖かい。
昨年新築をしたお客様のお宅で
一部リフォーム部分(床断熱部分)が
あり、比較するとかなりの体感温度の
違いがありました。
もちろん床断熱の性能の影響もありますが。
デメリット
シロアリの発見がわかりにくい。
断熱材の裏側にシロアリが侵入すると
発見が難しく、対応が困難になります。
対策として裏側から侵入した場合の
対策ができる部材などあります。
また、防蟻用の断熱材を使用しないと
いけません。シロアリの予防や保証の
担保があったとしても、感覚的に
怖さがあり、
リスクが大きいような気がします。
否定をしている訳ではありませんが
温暖地で積極的に推奨(採用)するくらいなら
別の工法でいいような気もします。
基礎内断熱
メリット
床断熱と比較すると安価。
これはあくまでも床断熱を
一定の高さまで性能を上げて
床が冷たく感じにくくするレベルまで
対応した場合と比較した時の話です。
床断熱と比較すると
気密施工がしやすい。
別に床断熱を否定している訳ではありません。
個人的には床断熱の気密施工は
難しいとは思いませんが…
丁寧に気を付ければ何の問題もありません。
基礎外断熱と同じく床が暖かくなりやすく
空調計画もしやすい。
アメリカカンザイシロアリの
侵入が床断熱より
リスクが少ない。
これについては後日書きたいと思います。
デメリット
床断熱と比較すると
シロアリの発見が分かりにくい。
発見後の対応が面倒…
対策として
ホウ酸系のシーリングやパテで
あらゆるところを処理し
ホウ酸系で木材を処理することで
リスクを回避する。これしかないと
思います。
昨日も書きましたが
「耐久性」の観点から
白蟻対策の担保をどう確保していくか?
対策がしっかりと出来ていれば
各断熱工法の採用は問題ないと
考えています。
やはりこの問題を考え出すと答えが出ず、
何がベストなのかわからなくなります。
ご自身の考えや思い、ご予算で判断して良い
のかと思います。
高性能な家づくりを楽しくまじめに研究する!
ハウス工房ふくだ 東川 明広
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