最近、面白い実験をしています。
平成元年の建物のリノベーション
工事をやっているのですが、
外気温と室内2カ所の気温と湿度
を測定しています。
今回性能向上リノベの工事ですが
大規模改修でないため、
LDK、玄関ホールなど
の窓の改修は行いますが、
天井、壁、床の断熱改修は
ほとんど行いません。
後日内窓等の工事を
する予定です。
そこで再度データを
取るように予定しています。
ぷちリノベみたいな感じです。
しかし補助金はしっかりと
出る予定です。
建物の天井、壁は昔の
50㎜のグラスウール。
床は発砲系断熱25㎜
断熱も隙間だらけの施工
その当時はこれが当たり前の時代
手直しできる部分はさせて
もらいました。
しかし、壁や天井の改修が
伴わないと正直無理があります。
床は予算があると改修は可能です。
話がそれてすみません。
今日、現場は晴れ、朝8時の
外気温は18.6℃ 相対湿度69%
1階のLDK
温度は18℃ 相対湿度68%
2階洋室 (1.2階共に同じ方角の居室)
室温17.3℃ 相対湿度68%
24時間換気なし
窓はアルミ単板ガラス
部屋は足場があるため、日当たりは
ありません。現在は工事中のため
人の生活もない状態です。
それでも外気温と室温の差がほとんど
ありませんでした。
ちなみに断熱等級6で樹脂トリプルの
家の場合、(人が生活しています)
夜12時 外気温13.8℃ 相対湿度69%
室温24.1℃ 相対湿度52%
全熱交換一種換気
半袖半ズボンで生活してます。
条件は違いますが
これだけの違いが出てきます。
ちなみに放射温度計で樹脂窓の
枠と窓を測定してみました。
外側 枠12.5℃ ガラス11.9℃
室内 枠19.4℃ ガラス20.4℃
さらにマニアックになりますが
YKKさんの熊本工場に行った際
外気温0.8℃ 室温25.5℃ 湿度45.7%
この条件で各商品のデータがあります。
温度は室内側です。
アルミ単板ガラス
枠17.5℃ ガラス14.4℃
アルミ複層ガラス
枠17.5℃ ガラス19.3℃
アルミ樹脂Low-e複層ガラス
枠19.2℃ ガラス21.9℃
樹脂Low-e複層ガラス(アルゴンガス入)
枠22.3℃ ガラス22.3℃
樹脂ダブルLow-eトリプルガラス
(アルゴンガス入)
枠22.3℃ ガラス23.3℃
注目したいのが樹脂トリプルの
YKKさんのデータと実際の家の
データが類似していることかと
思います。もちろん条件は違います。
今日はかなりマニアックになりましたが
個人的には面白いし、性能が大切だと
実感できる話かと思います。
高性能な家づくりを楽しくまじめに研究する!
ハウス工房ふくだ 東川 明広
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