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暖房と採熱について…

執筆者の写真: 東川明広東川明広

更新日:2022年9月10日


近畿大学の岩前教授のセミナーを受講しました。

内容が濃いので数回に分けて書きたいと思います。

ものすごく大切なことを教えていただきました。

[暖房]と[採暖]について…


暖房とは…室内を暖めること


採暖とは…暖をとること。温熱で体を暖めること


ん?どういうこと? 最初はよくわかりませんでした。


これをもう少し具体的にイメージすると


暖房とは…家全体を暖めることで、人のいない部屋も暖かい。

     つまり家を暖めるという考え方です。

     家全体が暖かいと[ヒートショックリスク]など快適で健康になります。


採暖とは…人のいる部屋で体を暖めること。

     例えば、[こたつ]や[ストーブ]など

     え?暖かいからいいじゃん!て思われるかと思います。

     しかしこれは健康な生活ではないと言われてました。

     なんとなくわかりますよね?

     こたつやストーブのあるところを離れると

     10℃以上の寒暖差。つまり血圧が急激に変化します。

     この辺りのこともかなり詳しくお話をされていました。


国は脱炭素を目指し、省エネにしましょう!

でも省エネで健康性が伴わなければ意味がない。…設定温度低めで我慢!

しかし健康性をあげると省エネにならない。  …財布が寒い!  


ではどうすれば良いのか?


もっと、もっと断熱性能を上げれば、二つが共に解決する!!


中途半端に断熱性能を上げると省エネにはなるけど健康性が上がらない。

また、健康性はあがるけど省エネにはならない。


これを聞いたとき、たしかに…と思うことがありました。


断熱等級6で床下エアコンを連続運転しています。詳しくはこちらへ



シュミレーションで等級4でいるときにいる部屋をエアコンで暖める[採暖]と

等級6で床下エアコンを24時間連続運転をした電気料金を比較すると

差額があまり変わらないなと思っていました。

でも等級6だと全館暖かい。温度差も1度程度。

しかし等級7にすると等級4の採暖より暖房費半額でになると言われていました。


自分の体験した感覚と岩前先生のおしゃることが腑に落ちました。


等級4(次世代省エネ基準 2025年義務化)から

等級7へ断熱性能を上げると費用がかなり上がります。

等級6に断熱性能を上げるのは比較的手が出しやすい金額です。


費用対効果から等級6がベストかなと思っていました。

正直、等級7までは必要ないなとも思っていました。


しかしこの講義を聞き、自分の考えを改めないといけないと反省。

同時に自宅を等級7にしなかった後悔…

まあ将来的に補助金を利用して等級7へリフォームするのも悪くないかな!


今後は等級7も推奨していくべきと思いました。

幸いにも長崎は[省エネ地域区分]が6.7地域の為、等級7の断熱仕様は簡単にできます。


長くなったので明日この続きを書きたいなと思います。


高性能な家を楽しくまじめに研究する!

ハウス工房ふくだ 東川 明広





           


 

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