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防水紙の種類や性能について①


昨日の続きになります。

マニアックな話になるので

ご了承下さい…


木住協さん主催で

「屋根と壁の納まり施工実演セミナー」

というものがありました。


②防水紙の紹介

タジマルーフィング㈱


講義では実務の実践を

メインにした内容で

大変参考になりました。


建築業界では感覚的に

9割ぐらいは屋根の防水紙

は何を使うのか?の判断は

屋根屋さんの判断に

なっているかと思います。


工務店側からの指定が無く

お任せ状態がほとんど。


ちなみに弊社では

最初の御見積段階で30年

耐久のルーフィングや

外壁に使用するコーキング材も

15年耐久(条件によって30年)

の物を金額に反映しています。


最終的にお客様が初期投資より

ランニングコストでカバーすると

判断された場合は一般的な物でも

対応しています。


これは考え方の違いなので

強制はできませんし

何より物価高の時代、

どうしてもコストアップが

ご予算に大きな影響を与えています。


お客様も屋根は瓦だと

ノーメンテで安心。


コロニアルはメンテは必要だけど

初期費用が安い!


板金は実際に耐久性どうなの?

など仕上材に対して関心は高いと

思います。


昨日も書きましたが

一次防水、二次防水の考え方があり、

屋根の瓦やコロニアルは

あくまでも一次防水であって

雨水の侵入は完全には防げない構造

になっています。

その点、板金は防水性は高いです。


近年のゲリラ豪雨、台風の勢力も

高い状態での上陸。

この辺りを判断すると

出来る限り、二次防水に使用する

物は耐久性の高い物を

使用することを

おすすめしたいです。


ではなぜ耐久性の良い物を

勧めるのか?


屋根の防水紙には

アスファルトルーフィング940

と言う規格があります。

紙をベースで作ってあるもので

ちょっとしたことですぐに

破れたり、瓦の釘を打つと

釘の貫通部部にアスファルトの

追従性がありません。


これ以上の性能を持ったものを

使ってくださいという基準。

つまり最低基準です。


ほんの最近、車を運転していると

新築現場で久しぶりに

見かけたのですが、

緑色のルーフィング材です。

会社名などは控えますが

ローコスト住宅を

売りにしている会社さんです。


最近は値上がりしているので

だいぶ高くなっていますが

3年前まではホームセンターなどで

3000円台で1本購入できたと思います。


30坪の2階建てのお家の場合、

大体、6本くらいあれば

足りる材料です。


対応年数は15年程度でしょうか。

解体現場に行くと20年~30年でも

破れが少ない現場もあります。


しかしそこまで痛むと

水分を弾く能力は激減し、

雨水の侵入でルーフィングが

濡れている状態になります。

すぐ天気になり乾けばいいですが

屋根の下地材に影響を

与える可能性が高くなります。


これが進化して、現在は

改質アスファルトルーフィング

と言う商品が多く用いられています。


これは940の素材の裏面に

不織布などが追加されていて

性能も大幅にアップしています。


現在の新築やリフォームで多く

用いられている商品です。


これを使っておけば安心です!と

までは思いませんが、現状では

最低限のレベルと思ってもらって

いいかと思います。


参考のためにサンプルを

写真で添付しておきます。

左が940で右が改質タイプのものです。








続きは明日以降に書きたいと思います!


高性能な家づくりを楽しくまじめに研究する!

ハウス工房ふくだ 東川 明広

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