今日は屋根断熱について書こうと
思いましたが、先日、
G2グレード(断熱等級6)の
新築住宅について
お問合せがあったため
ご参考になればと思い、
書いてみます。
ちょっとだけですが
マニアックな話になりますが
断熱性能について
興味がある方に
参考になれば幸いです。
結論から書きます。
あくまで個人的見解です。
付加断熱なしの
断熱等級6は見直しが必要です。
ちなみに付加断熱なしの
断熱等級6が悪いとは思いません。
むしろ今後の家の資産価値として
最低限のレベルだと思います。
等級6や7がやりすぎという意見も
あるみたいですが、
そんなことはありません。
自宅が断熱等級6ですが
1年ちょっと住んでみて、
冬を2シーズン経験している最中。
体験者の意見なのである程度正確だと思います。
以前も書きましたが
前真之先生 (准教授)
東京大学大学院 工学系研究科
のセミナーで断熱等級6の全館空調は
次世代省エネ(断熱等級4)の間欠空調と
電気代(光熱費)が同じくらいだと
計算結果を元に話されていました。
これを聞いたとき、私はかなり
腑に落ちて、しっくりきた
感じを今でも覚えています。
ランニングコスト(光熱費)を
押さえて、かつ快適な家づくりを
するには付加断熱をし、
断熱等級6以上にしなければ
難しいと思います。
ご予算もありますが
後から出来る工事
(水回りのグレードや内装など)
優先順位を下げてでも
付加断熱をやるべきだと思います。
家の資産価値、長期的な光熱費を
考えるとランニングコストで
回収が可能です。
断熱等級6で全館空調をすると
冬場は思っていたよりも
光熱費が掛かります。
最近はエアコンの調整方法などを
コツを覚え、値上りした電気料金でも
先月の光熱費は
一昨年の同じ月とほぼ同じでした。
等級6でも快適ではありますが
少し物足りない感じを受けます。
朝方、エアコン1台で
20℃くらいだと、もうちょっと
欲しいなと思います。
日中、日射取得があると
無暖房でも快適で
外気温が0℃近くでも
夜は床下エアコン1台で
室温が22℃以上を確保しています。
いかに日射取得が大切か。
設計段階でのプラン作成が
大切です。
しかし朝方は外気温によって
室温は下がります。
これが付加断熱なしの
等級6の弱点ですね。
薄くてもいいので付加断熱は
やる価値はあると思います。
高性能な家づくりを楽しくまじめに研究する!
ハウス工房ふくだ 東川 明広
Comments