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大工さんの担い手問題

暖かい日が続いていますね。


移動中のラジオで大工さんの

話題が流れてきました。


かなりリアルな内容だったので

書きたいと思います。


2020年国勢調査の報告


大工さんの人口が約30万人

過去20年間で約半分まで減少


1990年の15~19才

大工さん人口は1万6,700人


2020年は2,100人


現在の30才未満は全体の7%未満

65才~69才は全体の16%


このような情報を聞いたときに

とても不安になりました。


「これから先、仕事があっても

処理できないかも…」


理由として

「不安定な雇用体系」

「進まない待遇改善」

「低賃金」「高齢化」


社員大工10人以上の規模で

年収400万程度


社員大工5人以下の規模で

年収390万程度と

調査結果が出ているそうです。


ある程度、正しい情報だと思います。


弊社や他の仲間や大工さんとも

よくこのような話をして

この待遇の悪さを大幅に

実行しています。


そうしないと

技術力のある方に

とても失礼になります。


ちなみに社員大工とは

一般的な会社員と同じ

扱いに近い存在です。


一人親方の大工さん

個人事業主になります。


メリット


賃金や休日を自由に設定

会社員としての縛りが無い


デメリット


社会保険が無いので

自分で国保や国民年金に加入。


退職金も基本的にありません。


車の維持管理費や

高騰するガソリン代


道具代も年間30万以上は

かかっていると思います。



他にも実体験として思うのは

休日が少ない職業だと思います。


基本的にお休みは日曜のみ。

祝日は関係なく、

お盆休み  8/13~8/15

お正月休み 12/29~1/6

GWは3日程度

おそらくこのくらいだと思います。


実際に近所で新築工事をしている

業者さんがいますが

お正月は5日から仕事開始

日曜も休まずに工事が動いています。


私も社員大工としての

弟子時代は

日曜が唯一の休みなのに

土曜に明日仕事出れる?と

聞かれるのがすごく嫌だったのを

覚えています。


朝は7時前に出社

8時前に現場に到着し

18時まで作業


現場が遠いと会社に戻るのが

19時を過ぎます。

そこから翌日の準備を行い

日によっては一人で

技術習得のための勉強

帰宅するのは19時~21時頃


あくまでも弟子時代の話ですが

これが当たり前で

最近の大工さん事情としては

朝は8時スタート

17時過ぎまで作業をして

帰宅する流れだと思います。


技術を学ぶために

勤務時間外で

自主的に学ぶことは

とても重要だと思いますが

賃金などの条件は

大幅に改善しないと

新たな担い手はいなくなるのは

当たりまえかもしれません。


弊社としては

このような待遇で

いい仕事、人材の確保が

できないので

今後も待遇改善を進めながら

お客様に満足していただく

工事をしていきたいと

思っております。


今日はこの辺りで…


高性能な家づくりを

楽しくまじめに研究する!


ハウス工房ふくだ

東川 明広






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