断熱施工の裏話2
- 東川明広

- 2 日前
- 読了時間: 3分
朝晩が冷えてきました。
断熱改修物件も終盤戦
明日からは
キッチンの取付けです。

性能向上リノベーションも
終盤戦。あと数日で
大工さんの工事が
完了します。
性能を計算すると
最高等級である断熱等級7
Ua値=0.26
気密測定ではC値=0.13

断熱等級7となると
圧倒的に世界が変わります。
もっと言えばパッシブハウス
いつか必ず挑戦というか
自分で施工したいと
思っています。
業界では
大手ハウスメーカーさんが
新築住宅の
断熱性能を0.28で標準化と
話題になっています。
高性能化する住宅は
とても良いことと
思います。
しかし、太陽のことを考えて
適切に設計施工を行わないと
快適な住環境にはなりません。
高性能化によって
夏はとても暑くなったり
冬の暖房費も思ったより
下がらなかったという
事例も増えてくることが
多くなるかと…
住宅は売れれば良いでは無く
お客様にとって
本当の意味で快適でコスパの良い
(トータルコストの少ない)
住環境をご提供する。
これがとても大切と考えています。
先日のテーマの続きになります。
既存断熱改修や
新築住宅でも同じで
ただ断熱材を入れればよい
これだと効果がありません。
全く無いとは言いませんが
かなり効果が薄まります。
築浅物件でも何か寒い…
これは断熱材の施工精度を
疑ってよいかもしれません。
実際にそういう相談を受け
床下や小屋裏を覗くと
断熱欠損(隙間)や
気流止めが施工されていない
状況でした。
気流止めや断熱欠損と
専門用語ですが
日本住環境株式会社様の
資料がわかりやすく
解説されています。
添付資料を見ると
今時こんな施工は
無いでしょと
思うかもしれませんが
断熱施工を
真剣に学んでいない
会社さんや大工さんは
今でもこれが常識です。
良くも悪くも
「今までこれで施工してきたから大丈夫!」
こんな考え方が
多いのが現実。
年配の方ほど
傾向が多い気がします。
人によりますが
年配の方は
色々な経験をされています。
しかし間違った
知識や施工は
こちらが正しく導くことも
大切なことですが
それでも完璧な
断熱気密施工は
難しいので
断熱改修は私も一緒に施工し
現場の大工さんと共有しながら
精度を高めております。
話は変わりますが
昨日、お客さんの家で
朝から打ち合わせ
室内では
石油ファンヒーターを
入れていました。
日当りの良い窓も
カーテンで遮断。
温度を測り忘れましたが
おそらく室温(天井付近)は
24℃程度
足元は13℃程度でしょうか。
かなりの温度差を感じました。
まだ11月中旬
これが1月になると
さらに温度差が激しくなります。
おそらく電気カーペットや
こたつやモコモコした靴下や
衣類が必要な住環境
築年数が古い住宅では
ほぼ無断熱住宅で
窓の性能が悪く
必然的にこのような
生活になります。
このような無断熱住宅を
出来れば断熱等級6へ
最低でも断熱等級5まで
+気密性能を0.5以下
ここまで改修できれば
世界が変わります。
どう世界が変わるのか。
参考までに
自宅の状況です。
11/17 午前3時09分

断熱等級6+α程度
日射取得と遮蔽をしっかり
計画が出来ています。
昼間の太陽光を
室内に取り入れると
無暖房ですが
夜はこんな世界が
待っています。
個人的には
断熱等級6以上で
夏の日射遮蔽
冬の日射取得が出来る物件を
推奨します。
今日はこのあたりで…
高性能な家づくりを
楽しくまじめに研究する!
ハウス工房ふくだ
東川 明広




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