断熱施工の裏話1
- 東川明広

- 10 時間前
- 読了時間: 3分
10月末より
性能向上リフォームが
始まりました。
水まわりの取替とセットで
浴室.脱衣室.トイレ.LDKを
フルで断熱気密工事を
行っています.
気密測定は行いませんが
改修した空間は
C値(相当隙間面積)が
0.5程度以下を目標に
施工しております。

改修する室内の性能は
断熱等級5
ZEH基準になります。
国も2050年までに
「カーボンニュートラル」
排出されるCO2(カーボン)を
中立な状態まで
持っていくため、
既存住宅の性能向上を
推奨しております。
個人的には昨今の温暖化、
冬場のヒートショックを
軽減し健康である期間を
長くすることが大切だと
思っています。
そのためには
「家は安心して
快適に過ごせる空間」にしたい!
当たり前の話ですが
実際に日本の家の多くは
安心して過ごせる
温熱空間はかなり
少ないかと思います。
そのためには内装や
水回りが綺麗に
なるだけではダメです。
自分は余程自信がない限り
断言することは控えますが
断熱改修は必須です。
しかし既存住宅の
断熱改修は
かなり難易度が高い
工事になります。
私は20年くらい前に
大工でこの業界に
入りました。
当時の一般的な話ですが
断熱材を施工するのは
熟練の大工さんではなく
若い職人さんや見習いが
施工することが
多かったと思います。
当時は家の壁や天井には
袋入りグラスウールが
よく使われており
今思うと※間違いだらけの知識で
施工をしていました。
※当時は正しいと教えてもらった施工…
グラスウールは
ガラス繊維で
衣服や肌に付着すると
とてもチカチカし
誰もが嫌がる仕事の
一つでした。
2016年に省エネ基準が
改定され、
省エネ技術者講習などで
正しい施工を
学ぶきっかけが
ありました。
しかし多くの大工さんに
断熱材の正しい施工が
認知されているかは別問題
ある程度は正しい施工に
なっているかと思いますが
厳しくチェックすると
1.断熱欠損があったり
2.配管や配線部分の適切な処理が
出来ていない。
3.防湿層が適切でない
ほぼ100%とも
言っていいくらい
何かしらの不備があります。
私も日々勉強しておりますが
未だに100%完璧な施工が
出来ているか自信は
ありません。(既存住宅の場合)
自問自答しながら
今でも施工をしております。
とても面倒で地味な作業
体もかゆいし
夏は特に地獄です…
こんな理由で
大工さんが嫌がる工事
私は断熱改修後の
お客様の感動の声が
脳裏に焼き付いているので
心の中はニヤニヤしながら
楽しく施工しております。
そのくらい施工精度
難しいですが
材料費や劣化事象が少ないなど
かなりコスパが良い
断熱材になります。
これにプラスして
気密工事…
今日はこのあたりで…
高性能な家づくりを
楽しくまじめに研究する!
ハウス工房ふくだ
東川 明広





コメント