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無垢材のメリット デメリット


今週は色々と忙しくさせてもらい、

ブログの更新が全く手つかずでした。


着工物件が重なったり、補助金や

保険などの申請手続きで大変でした。


でも忙しいのは有難く、業務に余力が

出るとかなり不安になります。


一般の会社員の時は

暇だとラッキーと思っていました…

状況や立場が違うと考えたも変わります。


今日は無垢材の床を施工したので

その点で気づいたことを

書いてみたいと思います。


無垢材の床材には

無塗装の物とウレタン塗装品、

オイル塗装品があります。


結論から言うと

オイル塗装品≧無塗装品≻ウレタン塗装品


オイル塗装品と無塗装品は

正直、変わりはありませんが

樹種によって、オイル塗装品が

無かったりするため

無塗装品を採用し

あとからオイル塗装を

することが多いです。


施工性は無塗装品が

圧倒的に良いですね。

傷の補修が出来るためです。


基本的にウレタン塗装の床材は

採用していません。


ウレタン塗装品は

納品時の傷なども

少ない印象です。

また、施工後の汚れなども

付きにくく、

住み始めてからの掃除や

メンテナンスの手間が

少なくなります。


しかし、冬場に裸足で歩くと

ウレタンが冷たく感じるなどの

デメリットがあったり、

傷の補修がかなりしにくいなど

そういう点で採用していません。


ではオイル塗装品はどうなのか?

基本的にウレタン塗装品と同様、

納品時に傷が少ない傾向があります。


樹種にもよりますがそんな感じです。

しかし、定期的に

オイル塗装のメンテナンスが

必要だったりと面倒な点があります。


個人的にはメンテナンスも

楽しく、味があると思っています。


施工面では養生の際に貼るテープを

剥ぐ際に木の表面がめくれたりする

場合があり、工事中の汚れも付きやすいです。


しかし、無垢材の温かみを感じやすく

肌に触れた際の質感も圧倒的に良いので

個人的にはこちらを推奨しています。


無塗装品は納品時に傷が多い傾向があります。

今日貼った杉板30㎜の商品ですが

杉材やパイン材は比較的

柔らかい材料のため

現場に納品した時点で、

小さな傷などがあるため、神経質な方には

おすすめできません…


パイン材の棚板も小さな傷が

必ず付いています。


正直、気にはならない程度ですが

たまに大きな傷があるため、

鉋やペーパーなどで補修をして

取付をしています。


なので事前に説明をしていないと

クレームに繋がります。


杉は傷が付きやすいですが

独特の温かみがあり

1.2位を争うほど大好きな樹種です。


一昔前は杉板や桧の板で

墨付けした階段を

取り付けていましたが

圧倒的に杉材が雰囲気が良く

自分で施工し他階段の仕上がりに

惚れ惚れしていました。


今では無垢材が高価なため、

パイン材や既製品を

採用せざるを得ないです…


ちなみに既製品の階段の施工は

工場加工のため

慣れた大工さんは1日~1.5日で

養生までしてしまいます。


これが墨付け施工だと

経験上、最短で3.5~4日は

工事手間がかかります。


手間だけでも倍以上。

工事費が掛かりますが

技術の伝承も大切です。


始めて習った階段の方法を

夜中まで何度も繰り返したのを

今でも覚えています。


現在はほとんど墨付け施工が

ないため、できない大工さんも

多いかもしれません。


前の会社では手刻みで

家を建てていたので

貴重な経験をさせてもらいました。


話がそれましたが

無垢材の良さを知っている

私個人の意見ですが

参考になればと思います。


高性能な家づくりを楽しくまじめに研究する!

ハウス工房ふくだ 東川 明広







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