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気密性の4要素②



昨日の続きになります。

どうリカバリーすればよいか?


リノベ物件の場合は

基本的に構造材の骨組

「スケルトン」の状態まで

解体すると

簡単ではありませんが

気密層の連続は

可能になります。

条件によっては

難易度は高いと思います。 


床面


既存住宅の場合は

床下の状況次第ですが

基礎高が300㎜以上ある場合

※作業の関係上出来れば400㎜

以上が欲しいですが…


①現場発泡ウレタンで対応する。

出来ればというか

防蟻効果のあるものを

推奨します。

基礎高が300㎜だと

対応が出来ない場合があります。


②現場発泡ウレタンほどの

気密は取れませんが

グラスウール系などの

もので気流止めを行う。


築10年以降の建物は

根太工法が

採用されている場合が

ほとんどと思います。


画像は6~7年前に新築で

お世話になった物件の事例です。


根太工法で床面と

壁面の取合い部分が

赤の印の部分になります。


少しわかりにくいですが

赤の印を付けているところが

断熱気密欠損している場合が多く

既存住宅の場合は

床下からの施工になります。



根太と土台の隙間に

気流止めの施工をすると

現状より大幅に改善できると

思います。


しかしこれも床下や

壁内部の断熱施工状況に

よって効果の違いが

出るかと思います。


また、防蟻処理も大切なので

防蟻の納まり等も考えて

断熱施工が必要かと思います。


天井屋根面


これも条件によって

大きく異なりますが

平屋や2階建ての2階天井裏は

人が入れるスペースが

あるケースが多いため、

床面と同じ施工が出来る

場合があります。


2階建ての1階天井裏部分は

スペースがほとんどないため

出来ないことはないですが

リカバリーするには

かなり困難にで

費用がかかります。



壁面に関しては

内壁や外壁を剝がさない

限りは無理だと思います。

ちなみに外壁からの

工事が無難です。


昨年は次世代建材省エネ建材支援補助金

というものがあり、

来年度もあるかもしれません。


詳細については

私も理解していないので

勉強しておきます。


内窓を設置するだけでも

多少ですが気密性の

向上はできます。


点検口(天井、床)も隙間が多いため

テープで目張りするだけでも

気密性は変わってきます。


床下に潜って、配管周りの穴を

一液性のウレタンで吹くのも

重要になります。


他にも色々とありますが

「家サプリ」では一般の方が

断熱、気密のリカバリーをしている

動画があるので

一般の方でも

見るだけでリカバリーの方法が

少しわかるかと思います。


高性能な家づくりを楽しくまじめに研究する!

ハウス工房ふくだ 東川 明広 

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